InDesign と XML(5)-DTD による検証-

InDesignXML の5回目。
DTD は、XML 文書の構造を定義するスキーマ定義言語のひとつであり、DTD を使って XML 文書を検証することによって、妥当な XML 文書(valid XML document)であることを確認できる。
DTD による検証は、InDesign 以外でも出来るのだが、InDesign からも出来る。思わぬ間違いを防ぐために是非とも活用したい。
構造ウィンドウで、検証したい XML 文書が読み込まれていることを確認する。そして、DTD は、別ファイルで用意しておく。構造ウィンドウメニューで「文書型定義を読み込み」を選択して、その DTD ファイルを読み込む。
DTD ファイルは、InDesign に読み込まれるので(参照ではなく)、元の DTD ファイルに変更を加えても、読み込まれたファイルには変化はない。変更されたものを使いたい場合は、InDesign 側で古い DTD ファイルを削除して、新しいファイルを読み込む必要がある。
検証を実行するには、構造ウィンドウメニューで「ルート要素から検証」または「選択要素から検証」を選択する。ルートを含めた一つの XML 文書としての DTD を用意している場合は、「ルート要素から検証」を選択する。読み込んだ XML 文書がルート以下の要素となっており、その文書に対する DTD を用意している場合は、検証したい要素を選択した上で、「選択要素から検証」を選択する。
検証の結果、エラーが出た場合は、構造ウィンドウの下のほうに表示されるので、XML 文書を修正するなり、DTD を修正するなりする。
以上、DTD ファイルを別に用意した場合(外部サブセット)について説明したが、XML 文書内に記述した場合(内部サブセット)も、動作が確認できた。