ドロップフレームとノンドロップフレーム(1)

最近は、動画の編集などもやっているのだが、そこでひとつ気になることがあった。ドロップフレームとノンドロップフレームである。
ミラーレス一眼カメラで動画を撮る場合、フレームレートが29.97 fps や59.94 fps などあるが、これは、1秒間に29.97や59.94のコマが記録される、つまり100秒間に2997や5994コマが記録されることなのだなということで、それ以上気にしていなかった。これ自体は正しい理解なのだが、動画を編集している時に気になることがあった。
それが、フレームカウントである。
フレームカウントは、コマに振られる番号のようなものであるが、私の当初の予想では、59.94 fps で記録された動画の場合、大体の場合は1秒間に60フレーム、たまに59フレームの秒があるのだろうと思っていた。この、たまにと言うのは100秒に6回、なぜなら、1秒間に60フレームだと100秒間に6000フレーム、しかし実際のコマ数は100秒間に5994フレームで、差が6フレームだから。
しかし、Adobe Premiere Pro でコマ送りしてみても、なかなか1秒に59フレームの秒に出会えないのだった。しかも、タイムコードには、ドロップフレームとノンドロップフレームがあるらしい。
では、ドロップフレームとノンドロップフレームの違いは何なのか? いろいろ調べてみたのだが、なかなか納得のいく説明にたどり着けなかった。手掛かりになったのは、Steinberg Cubase AI のマニュアルだった(DAW で使われるタイムコードは、動画と音声を同期させる時に役立つ)。
Cubase のマニュアルによると、“タイムコードの規格やフレームレートにおいてしばしば省略された名前が使われたり、誤用されたりするため、とても混乱しやすいのが現状です。タイムコードのデータは「フレームカウント」と「フレームレート」の 2 つに分けることができます。”とのことだ。やはり、ドロップフレームとノンドロップフレームは、「フレームカウント」つまり、番号の振り方に関する概念なのだ。
Adobe Premiere Pro では、タイムコードの形式で、「フレーム」や「ミリ秒」も選択できる。これらを利用して、「ドロップフレームタイムコード」と「ノンドロップフレームタイムコード」の違いを調べてみようと思った。
次回に続く)