InDesign と XML(8)-「タグをスタイルにマップ」と「スタイルをタグにマップ」-

InDesignXML の8回目。
タグパネルメニューまたは構造ウィンドウメニューには、「タグをスタイルにマップ」と「スタイルをタグにマップ」の両方が存在する。似ているようだが、この二つには違いがある。
「タグをスタイルにマップ」は、既に XML のタグ付けがされたテキストに対して、InDesign の段落スタイルや文字スタイルを対応させるものである。段落スタイルや文字スタイルは、InDesign で作っておく。そして、タグ付けされた XML 文書を InDesign に読み込む。その上で、タグパネルメニューまたは構造ウィンドウメニューから「タグをスタイルにマップ」を開き、タグに対応させたいスタイルを選ぶと、 InDesign 上で、スタイルが適用される。
「スタイルをタグにマップ」は、タグ付けされていないがスタイルの適用されている InDesign 上のテキストに XML のタグを付与するものである。実際、「スタイルをタグにマップ」した InDesign のテキストを XML で書き出してみると、対応させたタグが付いているのが確認できる。「スタイルをタグにマップ」で注意しなければならないのは、既にタグ付けされてスタイルも適用されているテキストに新たに「スタイルをタグにマップ」を行うと、タグが新たに適用される、つまり XML 文書の側が塗り替えられるということである。